中国メディアビジネス日記

中国のジャーナリズム学院、復旦大学新聞学院の元留学生が、中国ITやメディアビジネスをつらつら書きます

中国アニメを揺るがす「チャイニーズ・ドリーム」を60000字で説明してみる

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お久しぶりです。@kiki_breroです。

中国で空前の大ヒットとなっている国産CGアニメ『哪吒之魔童降世』。

公開5日目にして、興行収入は10億元を突破、中国アニメ歴代興行収入で1位となりました。

その勢いは止まらず。映画分析をサイト『猫眼专业版』によれば、興行収入予測は「34.6億元」。これは中国の歴代興行収入で5位に入る数字です。アニメは2億元超えれば上出来と言われ、中国で最も売れたアニメ『ズートピア』ですら全体で27位というだということを考えれば、これがどれだけ前代未聞なことであるかが分かるでしょう。

特筆すべきことに、今回監督を務める監督「餃子」さんは、今作が初の劇場公開作品、就職後1年で広告会社を辞めた後、本作に取り組むまで、ずっと自主制作アニメづくりに勤しんでいたようです。

実のところ、中国の子供向けではない劇場アニメを支える監督たちの多くが、学生作品、或いは自主制作によって配給会社によって抜擢され、長編作品を作り始めた人達でした。

この記事では、このような中国アニメにおける自主制作と投資の関係について、半年前にまとめた論文を紹介します。

本論文は、ブログ管理者@kiki_breroが学部時代の論文として提出したもの(といっても半年前)を再加工したものです。今思うと稚拙な論理展開が目立ち恥ずかしい限りですが、それでも00年代後半からのネットを中心とした中国アニメそして自主アニメ事情について、60000万字という量で包括的にかかれた文章は他に無いと思うので、興味のある方の一助になれば幸いです。

そして半年前の文章なので、今回の『哪吒』については触れられてないです(期待してた方ごめんなさい)。取り急ぎの出来心で論文を上げてしまいましたが、内容と『哪吒』についても、頑張って近々分かりやすいブログ形式で書ければと思います...

では。